「株式会社24Frameの内情暴露日誌」第10回:速報! BitSummit THE 8th BIT


 2021年9月2日と3日に,京都勧業会館「みやこめっせ」にて「BitSummit THE 8th BIT」が開催されました。そこに弊社もアーリーアクセス開始ホヤホヤの「METAL DOGS」を出品させていただき,また生配信イベントなどにも出演させていただいたりしました。

会場においても精悍かつ健気なポチ
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 出演は集英社さんとCygamesさんのコーナーに挟まれるという光栄かつヒヤヒヤなタイミング。かつ「METAL DOGS」これからに直接言及する初の機会でもあるということで,いやがうえにも緊張が高まります。

 ただ,このイベント,まずは会場の雰囲気の素晴らしさに触れない訳にはいけません。「BitSummit」というイベントは,東京ゲームショウのインディーズ版と申しますか,協賛にこそ任天堂さんを始めとした錚々たる企業さんの名前が並びつつも,出品者は我々も含め,少人数でゲームを作っている会社,グループが多いイベントです。

 TGSのように大企業ならでは超巨大ブースとか,リオレ○アのつくりもの! などのスペクタクル要素は多くないものの,現場は「ゲームを作る喜び」にあふれています。
おそらく今年はCOVID-19の影響もあり現場にいる人はほぼ関係者のみ,業界内コンベンションに近い状態だったのだと思いますが,それでも,いやそれ故にか,会場にはこの「ゲームを作る喜び」がより色濃く充満していたように思います。

みやこめっせ,というだけあってどこか雅な雰囲気も
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 我々の「METAL DOGS」はすでにアーリーアクセスで一旦リリースを迎えていますが,それ以前のアルファ版に近い実験的な作品が「これってどうですか?」とばかりに展示されているブースもあり,空き時間の散策中に,ふと時間を忘れてブースのゲームに没頭してしまうこともありました。型にはまらない新たな喜びへの模索と,同時に自分にとっての尊い思い出への郷愁が漏れ出てしまう,その空気に当てられて,自分の中にも複雑な感情が巻き起こる…・・,そんな経験はおそらくここでしか味わえない類のものでしょう。

 もしかしたら国外の様々なコンベンションにも,こういった雰囲気があるのだろうか,だとしたらCOVID収束の暁には,そんな場所にもいってみたいものだ,世界の人々はどんなゲームの原風景に立って,ゲームを作っているのだろう? そんなことを妄想してしまいます。

出展だけでなく大事なお仕事も!
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 このイベントの主催者であるディラン・カスバート氏のQ Gamesでは「Pixel Junk」シリーズが今も展開されていることが改めて分かったり,そんな息の長いシリーズにこちらも憧れつつ気を引き締めたり,と実に多彩な感情を喚起していただきました。

 さて,肝心の出演部分に関しましては「METAL DOGS」の今後に言及する最初のタイミングでもあり緊張もひとしお。いただいているご意見には統計的な精査を行い,今後具体的にアップデート計画をお伝えすることになると思うのですが,ここではまず何よりも「METAL DOGS」ってそもそもどんなゲーム? という部分を初めてのお客さまにしっかりとお伝えする必要もあります。

犬になってハイキング気分!?
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 そういった意味で「METAL DOGS」の一番の特徴は,一言で申しあげれば「カジュアルシューター」というものを標榜しているということになります。
 見下ろし型のローグライク,ハクスラとなればすでにDIABLOを始めとして最近ではEnter The Gungeon,Risk Of Rain,Hadesなど錚々たるタイトルが揃いつつある一角です。
 これらは総じてなかなかの手応えとともにゲームが始まり,その最初の一山を超えるまでにプレイヤーとして中々の見識が生まれてくる部分があるのですが,それとはやや指向性を変えて「ハイキング気分で」楽しめるシューター,というものを目指しています。

PCとコーヒーがあれば世界はどこでも仕事場です
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 「カジュアル」であることを標榜したのはもちろん「メタルマックス」というシリーズの魅力を広めてもらうための「METAL DOGS」の作品使命からくるものではありますが,「カジュアル」を理由に遊び応えがなくていい,ということでは勿論なく,「カジュアル性」とともに期待される「遊びごたえ」,この2軸に対しアップデートを行っていく,そんなこれからになっていくのではないかと,ユーザーの皆様からの意見集約を行いながら,思っている次第です。

 そこにBitSummitのインディの風に闘魂注入されつつ,我々がどこへ向かうのか? 引き続きお付き合いいただければ幸甚です。

 以上,BitSummit帰りの新幹線の中から,速報でお送りしました。(つまり……原稿締め切りギリギリ,ということだったりします。ごめんなさい担当N氏!)現場からは以上,友野でした。


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