ドイツ,法改正でルートボックスの新基準を設定

連邦議会が青少年保護法の改正案を可決し,ルートボックスを実装したゲームに明確な記述を義務づける

 ドイツ連邦議会が同国の青少年保護法の改正案を可決した。これにより,ルートボックスを特徴の1つとするゲームに新たな基準が適用されることになる。

 ドイツの週刊誌Der Spiegelの報道(電子版)によると,改正案が連邦参議院(連邦参事会)の承認を得られた場合,早ければ今春にも施行されるとのこと。

 改正案がゲーム業界に最も早急な成果を求めるのは,「ルートボックス」によるマネタイズの仕組みに関するもので,ルートボックスは,ゲームの対象年齢を決定する際に使用されるいくつかのリスクの1つだ。ルートボックスを特徴とするゲームは,ほかのコンテンツ表示と共に,その情報も含まれることになる。

 「この法律の新たな側面は,親が“ゲーム内での購入”といったリスクを将来的に認識できるようになるということです」と,ドイツのゲーム業界団体GAMEの責任者を務めるFelix Falk氏は述べている。「今後は,規制を具体化し,年齢評価プロセスの具体的な要件を定義することが,年齢評価を行うUSK(Software Self-Regulation Body)の責任になります」。

 この法改正は,ルートボックスの収益化メカニズムをめぐってゲーム業界が直面する最新の課題にすぎず,ヨーロッパ各国のほとんどの政府がすでに同様の動きを見せている。

 ベルギーオランダの各政府は早い段階からルートボックスの改善を求めており,イギリス政府は昨年9月,ルートボックスとギャンブルの関連についての調査を開始している。

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