2020年の米国で,PCゲーム向けのハードウェアとアクセサリへの支出は62%増加

PCゲームアクセサリー単独では81%の増加

 米国でのPCゲーム向けのハードウェアとアクセサリの消費者支出は2020年,45億ドルに達した。

 これは2019年と比較して62%の増加であり,2017年の総売り上げ高の2倍以上になるとNPDは最新レポートで述べている。

 PCゲームのデジタル販売は2020年には19%増の75億ドルに達し,PCゲーマー向けアクセサリ全体では前年比81%増,ハードウェアは57%増となった。

 NPDは続けて,ゲーミングハードウェアとアクセサリのすべてのカテゴリでオンライン販売は2倍の成長をとげ,とくにヘッドセット,ディスプレイ,キーボードの売り上げは,新型コロナウイルス感染症拡大による在宅勤務への移行に牽引された可能性が高いと述べている。

 NPDはまた,同社のレポート「Evolution of Entertainment」の報告で,2020年に米国の消費者の40%がPCゲームをプレイしており,2019年と比較して4%の増加となったことも指摘している。以前からPCゲームをプレイしていたとする人も,2020年には14%増加した。

 NPDのテクノロジー業界アドバイザーであるStephen Baker氏は,2020年は「歴史的」な年だったとし,2021年のPCゲーマー向けのハードウェアとアクセサリの成長率は3%になると予測している。

 「新型コロナウイルス感染症によるロックダウンは,消費者が自宅でより多くの時間を過ごしながら娯楽を求め続けていたため,PCゲームの成長に一役買いました。PCゲーム用ハードウェアおよびアクセサリの将来の見通しについては引き続き楽観的で,セグメントの成長率は業界全体の成長率を上回ると予想していますが,継続的な増加は見込んでおらず,この高水準の需要は停滞するでしょう」と同氏は述べている。

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