PlayStation5,2か月足らずで450万台を販売

ソニーの第3四半期の好業績は,新しいコンソールの素晴らしいスタートを示すものだが,価格は「製造コストよりも低く設定」


 PlayStation 5は供給不足により入手困難だったにもかかわらず,第3四半期に450万台を販売した。Sony Interactive Entertainmentは,PS5の発売が新記録を打ち立てたことをすでに発表していたが,ソニーの第3四半期の決算で初めて,公式な販売台数が示された。

 PS5は2020年11月13日の発売から2か月足らずに450万台を突破し,またPlayStation 4も第3四半期に140万台のセールスを達成している。

 ハードウェアの好業績が功を奏し,同社のゲーム,ネットワークサービス部門の売上高は,前年同期比で25%増の8830億円(84億ドル)を記録した。

 営業利益は前年同期比27%増の8000億円(7億6200万ドル)となった。

 Sony Interactive Entertainmentの営業利益は,PS5の生産コストが影響しており,発表によれば,「PS5の戦略的な設定価格は……製造コストよりも低く設定されていた」という。

 新しいコンソールを発売したにもかかわらず,SIEの収益の大部分はソフトウェアによるもので,PS5を赤字で販売した影響を相殺した。

 デジタルソフトウェア部門の売上高は,前年同期比42%増の4330億円。このうち,パッケージソフトは510億円にとどまり,残りはデジタルダウンロード(1760億円)とアドオンコンテンツ(2560億円)によるものだ。

 PlayStation Plusの加入者数は,第3四半期中に前年同期の3830万人から4740万人に増加し,ネットワーク全体では1億1400万人のMAUを獲得している。

 ソニーは,ゲーム&ネットワークサービス部門の通期業績予想を,売上高2兆6000億円から2兆6300億円(250億ドル)に,また営業利益を3000億円から3400億円(32億ドル)に上方修正した。

 ソニー全体では,当期の売上高は前年同期比9%増の2兆7000億円(257億ドル),利益は前年同期比62%増の2970億円(28億ドル)となっている。

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