Playtech,YoYo Gamesを1000万ドルでOperaに売却

アップデート:YoYo Gamesが買収の事実を認め,Opera Gaming部門の基盤となる

オリジナルストーリー:ギャンブルソフトウェア会社PlaytechがGameMakerのクリエイターYoYo Gamesを1000万ドルで売却した

 このニュースは,ロイターがPlaytechの最新の財務報告書と一緒に報じたもので,詳細はほとんど不明だ。同紙は,Playtechが「カジュアルゲームとソーシャルゲームの資産をすべて処分した」とだけ述べており,誰がYoYo Gamesを買収したのかは明記していない。

 しかし,GameMakerのフォーラムのユーザーが調べてみたところ,YoYo Gamesの最近の幹部社員にはOperaの社員が含まれており,「新たにリストアップされた通信によると,ノルウェーにあるOperaの本社を指している」と強調されていた。また,Rock Paper Shotgunが報じたように,Companies Houseにはこの情報を裏付ける文書がある。

 YoYo Gamesは2015年に1640万ドルでPlaytechに買収された。それ以来,同社は教育版のGameMaker 2をリリースし,2018年にはパブリッシング部門を立ち上げた。しかし,後者はYoYo Gamesのリソースに負担をかけていたため,わずか1年で閉鎖された。

GamesIndustry.bizがYoYo Gamesに連絡を取ったところ,詳細が明らかになった。

アップデート:YoYo Gamesは今回の買収を認めており,「ゲーム空間における能力の拡大とマネタイズの機会」に焦点を当てた新しいOpera Gaming部門の基礎を形成することになるという。これは,ゲームを念頭に置いて構築されたOpera GXブラウザのリリースと成長に続くものだ。

 YoYo GamesのジェネラルマネージャーであるStuart Poole氏とCTOのRussell Kay氏は,いずれも同社のトップに留まる。

 Operaのブラウザ担当EVPであるKrystian Kolondra氏は「我々は,Opera GXをさらに成長させ,より広範なエコシステムの一部としてGameMakerの成長を推進し,初心者がよりアクセスしやすい,商業スタジオが使用する世界有数の2Dゲームエンジンへと発展させることを楽しみにしています」とコメントしている。

 そして「Opera Gamingは,Opera GXを使用している700万人以上のゲーマーと数百万人のGameMakerクリエイターを組み合わせ,この新興エコシステムの成長を加速させることに注力します」と続けた。

 またPoole氏は,「20年以上にわたり,GameMakerエンジンの背後にあるビジョンは,より多くのゲームを作成するだけでなく,ゲームスタジオ内およびゲームスタジオを超えて開発を拡大することでした。Operaとの取引は両社にとって例外的な成長を遂げている時期に,創業時のビジョンの実現を加速させる大きなチャンスだと考えています」と述べている。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら