転売屋とBotがPS5不足を助長していると報じられる

英国に拠点を置くあるグループは,約3500台の次世代機の再販を確保したと主張している。

 新たなレポートにより,PlayStation 5の発売に伴う転売屋やBotの影響が浮き彫りになった。

 Business Insiderは(参考URL),新型家庭用ゲーム機を大量に確保し,高額な価格で転売しているグループに話を聞いた。

 同サイトによると,イギリスに拠点を置くグループCrepChiefNotifyは,12人のメンバーがここ数週間で2472台近くのPS5本体をまとめて購入し,9月にプレオーダーが開始された際には「1000台弱」を購入していたとのことだ。

転売屋とBotがPS5不足を助長していると報じられる

 このようなグループは,通常,デザイナーズスニーカーなどの高額商品や,パンデミックの間に需要が劇的に増加した他の製品をめぐって互いに競い合っている。

 「当社の開発者がサイトモニターソフトを書いて,ホットタブを販売しているサイトの在庫を追跡しました」と,CrepChiefNotify のマネージャーである Tom は例によって語った。「彼らが在庫を得るたびに,我々はメンバーにそれをすべて購入するように通知しました」

 このグループは,Xbox Series X|SとPS5の在庫のために小売サイトを監視するために同じソフトウェアを使用し,待ち時間を回避できるボットと同様に,オンラインキューをジャンプし,人間ができるよりも速く家庭用ゲーム機を購入できるという。

 「Botデベロッパは,次世代機の需要の高まりを見ていました」とTomは語る。「彼らは,スニーカーに焦点を当てたBotから,電子機器用のマルチユースBotへと焦点を変えています」

 Business Insiderによると,ある個人の再販業者は500ドルのディスクベースのPS5に1100ドル,400ドルのデジタル専用モデルに900ドルを請求していたとのことだ。一方,CrepChiefNotifyのようなグループは,とにかくサービスのサブスクリプションとして40ドルから530ドルを請求している。

 PS5は11月12日に主要市場で発売され,その後,11月19日に世界の残りの部分で発売された。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントのCEOであるJim Ryan氏は,ロシアの通信社Tassのインタビューに応じ(参考URL),発売日の割り当てはどこでも棚から飛び去っていると述べ,「すべて売れました。完全にすべてのものが売れました」と語っている。

 先月,弊社の寄稿編集者Rob Fahey氏は,次世代機の予約注文をめぐる苦戦と,そこでの転売屋の役割を指摘し,ハードウェアの発売とオンライン予約システムの再評価が必要であることを証明した(関連記事)。

 今年の初め,世界中の多くの地域でロックダウンが行われてNintendo Switchが品薄状態に陥った際にも同様にBotを振り回す詐欺師の報告があった(関連記事)。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら