裁判官,Epic事件でAppleからの窃盗罪の主張を却下

裁判所は,現在進行中の法廷闘争は契約違反と独占禁止法の主張に焦点を当てるべきだと語る。

 AppleとEpicの間の紛争を監督する裁判官は,Appleからの窃盗罪の主張を棄却した。

 Appleは,その前月にEpicの独占禁止法違反訴訟を受けて(関連英文記事),9月に反訴を提起していた(関連英文記事)。

 iPhoneメーカーは,Epicによる30%の手数料の迂回が両社間の契約に違反していると主張しただけでなく,Epicを窃盗罪で告発し,これら2つの主張を上回る追加の金銭的損害賠償を求めたのだ。

 しかし,Yvonne Gonzalez Rogers判事は昨日の審問で,窃盗を含むAppleの主張のうち2つを棄却したとBloombergが報じている(参考URL)。

 「これは高額な契約違反と独占禁止法違反についての事案であり,私の見解ではそれだけです」と,同判事は公聴会で弁護士に語った。

 具体的には,Appleの弁護士に向けて,彼女は後に次のように付け加えたとい: 「あなたは,(Epic の行為が) 独立して不正であると言うことはできません。実際には事実が必要です」と付け加えている。

 AppleはGonzalez Rogers氏と意見が一致していなかったが,Epicが契約を破ったことは明らかだと主張している。

 Epicは以前,Appleの窃盗の主張を「法の問題として説得力がなく,欠陥があります」と反論していた(関連英文記事)。

 紛争は,Appleがゲーム内の支払いの通常の30%のカットを防ぐ,Fortniteに直接支払いのEpicの導入を中心にしている。AppleはこのゲームをApp Storeから削除したが,これに対してEpicは独占禁止法違反の訴訟を起こした。

 この訴訟は2021年5月に開催される予定で(関連英文記事),陪審員ではなく裁判所によって判決が下される。Gonzalez Rogers氏は,任天堂,PlayStation,Microsoftにとって「深刻な影響」を及ぼす可能性があると警告していた(関連記事)。

 EpicはGoogleと同様の戦いを繰り広げているが,この訴訟を2022年10月に延ばそうとしたGoogleの提案は,この訴訟を扱う裁判官によって却下された(関連英文記事)。

 Googleは以前,Epicとの独自の紛争をAppleのそれとは別に維持することを要求していた(関連英文記事)。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら