ソニー,今期のPS5のローンチ販売台数がPS4の760万台を上回ると予想

しかし,十時裕樹CFOは,各ユニットの収益への貢献は「当分の間,マイナスになる」と語る。

 ソニーは,PlayStation 5がPlayStation 4の発売時の実績を上回ると予想しているが,1台の販売台数が同社の収益に "マイナスの貢献 "となることを見込んでいる。
 ソニーの十時裕樹CFOは,投資家との電話会議で,同社はPlayStation 4の発売年度に760万台だった販売台数を「超えることを目指しています」と語った。

 PS4は2013年11月に世界のほとんどの地域で発売されたが,日本では2014年2月22日まで発売されなかった。―これは年度末まで6週間を切った時期だった。

 しかし,PlayStation 5は来月,南米と中国を除く世界の大部分の地域と並んで日本でも発売される予定だ。ソニーは,アナリストと同様に(関連記事),COVID-19パンデミックの影響で生産が中断されたにもかかわらず,PS5の発売は少なくとも前モデルの発売実績に匹敵するものになると予想している。これは,PlayStationのボスであるJim Ryan氏の「PS5は12時間でPS4の12週間よりも多くの予約注文があった」というコメントに裏付けられた主張だ(関連記事)。

 また,十時氏は,同社はPS4の生涯販売台数1億台を超えることを期待していると語る。―PS4は現在約1億1400万台が販売されている。

 しかし,投資家からの別の質問に対して,十時氏は,PS5の収益貢献は「当面はマイナスになる」と述べており,1台1台の販売が赤字である可能性を示唆していた。

 また,十時氏は投資家に,ハードの販売台数のマイナス寄与は,ソフトの販売によって緩和されると安心してもらえると安心させていた。

 「PS5が市場に浸透してきていること,PS5が市場に出てきていることは,お客様のソフト購入を促していると言いたいです」と氏は語る。「ですから,全体としては,ビジネスとして,PS5のエコシステムが活性化され,結果的に収益が伸びるでしょう」

 第2四半期の収益では(関連記事),ソニー・インタラクティブエンタテインメントの収益の75%以上がデジタルソフトウェアとネットワークサービスによるものだった。

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