EpicとApple,陪審員による裁判を辞退

Appleは,両企業がFortnite紛争の裁判でのを解決を期待しているため,反訴から陪審員裁判の要求を取り下げた。

 Epic GamesとAppleは,最近提案された陪審員ではなく,裁判官による決定を求めている。

 今週初め,事案のための予備審問では,裁判官Yvonne Gonzales Rogers氏は,紛争を陪審員の前で扱うべきであるとを勧めた(関連記事)。それは潜在的には2021年7月に開始される裁判となる。

 今月初めに提出されたその反訴では,Appleは陪審員による裁判を要求していた(関連英文記事)。

 しかし,それぞれの社外弁護士が提出した共同声明によると,両社はこの提案を拒否することに合意している。

 「Epic と Apple は,Epic の主張と Apple の反訴は,陪審員による裁判ではなく,法廷で審理されるべきものであることに合意しました」と,声明文は語る。

 「したがって,Epic の同意を得て,Apple はここに陪審員裁判の要求を取り下げます。当事者は,この件について,請求と反訴を含めて,裁判所が決定したスケジュールに基づいて,ベンチトライアルに進むことを謹んで要請します。

 声明によると,Gonzales Rogers氏の勧告は,彼女が「2つの事件を審理したくない」とし,「両方の事件を一度に審理したいと考えていた」ために行われたとのことだ。

 Epic Gamesは,FortniteがApp Storeから削除されたことを受けて(関連英文記事),8月にAppleに対して独占禁止法違反の訴訟を起こしていた。Epic GamesがAppleの30%の手数料を踏み倒すダイレクトペイメントのオプションを導入したことで,ゲームが撤去されたのだ。

 Appleは反訴を起こし,Epicが30%を支払わなかったことで利用規約に違反したことなどを理由に,損害賠償と懲罰的損害賠償を求めている。

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