宮本 茂氏の基本給はBobby Kotick氏より高額

しかし,ActivisionのCEOは,株式報酬で3000万ドル以上を持ち帰る。

 任天堂が発表した新しい文書によると,宮本 茂氏の基本年俸はActivisionのCEOであるBobby Kotick氏よりも高いそうだ。

 VG247に掲載された同社の投資家・株主向け年次報告書には(参考URL),任天堂の決算期である2020年3月31日時点での会社の構造や収益の詳細が記載されている。

 報告書には,代表取締役社長の古川俊太郎氏,代表取締役で任天堂のアイコンである宮本 茂氏,エンターテインメント・企画・開発本部長の高橋伸也氏という任天堂を代表する3人の取締役の給与が記載されている。

 昨年度は古川氏が2億5800万円,宮本氏が1億9200万円,高橋氏が1億3200万円を手にした。

 それに比べてKotick氏の年俸は175万ドル。しかし,株式報酬( equity awards)を考慮すると,Kotick氏は2019年に3000万ドル以上を持ち帰ったことになる。

 CtW investment Groupは最近,Activisionが「CEOを不必要に豊かにする複数の方法を発見した」と主張し(関連英文記事),同様にElectronic Artsを幹部に過大な給与を支払っていると非難している(関連英文記事)。

 非営利の企業の社会的責任財団As You Sowによる別の報告書では,昨年EAのCEO Andrew Wilson氏の給与と株式報酬を合わせると,2018年には3500万ドル以上になっていたことが明らかになっている(関連英文記事)。

 現在の給与システムが持続可能ではない理由と,これをどのようにオーバーホールできると考えているのかについて,CtWに話を聞いた(関連英文記事)。

 任天堂の年次報告書には,宮本氏や彼の仲間の取締役に対するそのような株式報酬を宣言していないように見えるのは,何の価値もない。しかし,基本的な給与レベルでは,マリオメーカーは Bobby Kotickよりも多くの収入を得ている。

 報告書はまた,任天堂ジャパンの社員の平均給与が935万円であることも明らかにした(関連英文記事)。これは昨年報告された平均8万ドルからの増加だ。

 任天堂ジャパン社員の平均年齢は約39歳で,プラットフォームホルダーで13年以上働いているとのことだ。

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