中国のApp Storeから1週間で8000本以上のゲームが取り下げられる

Appleは,有料ゲームや中国の規制当局によって承認されていないアプリ内購入のタイトルを締め付ける。

 Appleは中国のiOS App Storeから8000本以上を削除しており,今月末までにさらに多くのタイトルを削除すると予想されている。

 ニュースはNiko PartnersのDaniel Ahmad氏からもたらされ(参考URL), アプリ内購入を特徴とするプレミアムゲームやFree to Playタイトルを持つデベロッパに発行された電子メールを共有した。

 そのメールによると,中国の法律では,このようなゲームはすべて,ゲームのリリースを規制する政府機関である国家報道出版総局の有効なパブリッシングライセンス番号(ISBN)を持っている必要があるとのこと。

 デベロッパは7月31日までにこの承認番号を提出する必要がある。ライセンスを取得していないゲームは,2020年8月1日から中国本土版のApp Storeからすべて削除される。

 Ahmad氏は,7月1日から7月8日までの間に8000以上のゲームがストアから削除されたと語る。

 氏がTwitterで観察しているように(参考URL),これは必ずしも新しい展開ではなく,むしろ「長年の市場の修正」と言えるだろう。

 2016年,中国はすべての有料ゲームやアプリ内課金のあるゲームは,賭博規制当局の承認を受けなければならないという法律を可決した。

 Androidストアは2016年からこれを施行しているが,iOSでは抜け穴があるため,デベロッパは有効なISBNなしで中国の発売を可能にしていた。

 Appleは現在,規制を遵守し,ストアを取り締まっている。Niko Partnersによると,先月,7月までに承認番号を要求するとデベロッパやパブリッシャに警告していたとのこと。

 Niko Partnersは,2020年6月の時点で,中国のApp Storeで最もダウンロードされたアプリの上位100個のうち50個が無認可アプリであるとしていた(参考URL)。しかし,売り上げトップ100のゲームのうち97個は合法的なISBNを持っていたという。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されている(元記事はこちら