Loot BoxをめぐってAppleに集団訴訟

Loot Boxはカリフォルニア州の法律では明らかに賭博であると主張,100人のメンバーが訴訟を起こした。

 App StoreのLoot Box(※ガチャ)に関する「略奪的行為」の疑惑をめぐって,Appleに対して集団訴訟行われた。

 カリフォルニア州北部の米国地方裁判所に提出されたこの訴訟では,Appleに対して,違法かつ不当な商習慣,不当かつ欺瞞的な行為や慣行,不当な利益を主張している。

 「Appleは,AppStoreを通じて消費者に無料で販売・提供しているゲームを通じて,消費者を保護し,そのような行為を禁止するために設計されたこの法律やその他の法律に違反して,子供を含む消費者にギャンブルや同様の中毒性のある行為に従事するように勧誘する捕食的な行為に関与しています」

 現在,米国では,Loot Boxが賭博に該当するかどうかについて,法的にも学術的にもコンセンサスはないが,世界中のいくつかの政府機関学術機関は,Loot Boxは地域の賭博法に該当するべきである,あるいは問題のある賭博に関連していると主張している。

 しかし,訴訟の議論の多くは,違法な賭博装置には3つの特徴があるとするカリフォルニア州刑法のギャンブルの定義にかかっている:機械,開口部,または装置であること,プレイするために価値のあるものが与えられること,そしてプレイヤーは偶然の要素によって価値のあるものを受け取ることができることだ。

 カリフォルニア州刑法の定義では,「無料リプレイ,追加プレイ時間,交換チケット,ギフトカード,ゲームクレジット,その他の価値のあるもの,金銭的なもの,その他のもの」にまで及ぶ可能性がある。

 「これらの要素のどれも議論の余地はありません」と訴状は語っている。「プレイヤーは,ダウンロードしたゲームを搭載したiPhone,iPad,またはコンピュータを使用します(#1)。プレイヤーは,Loot Boxを開ける機会を得るために現実世界の通貨を支払います(#2)。そしてLoot Boxは,ゲーム内で何か貴重なものを手に入れるランダムなチャンスです」

 AppleはLoot Boxを採用しているデベロッパに対してオッズの開示を強制しているが,ESRBのレーティングには準拠していないため,ストアを通じてダウンロードする前にアプリ内のLoot Boxの存在を開示する必要はない。

 訴状では,Appleはプラットフォームを所有・運営し,アプリ内でのLoot Boxの購入から直接利益を得ており,App Storeでホストされているコンテンツをコントロールしているため,今回のケースではAppleに責任があると主張している。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら