PS5デジタル版が存在するのは,「多くの消費者がダウンロードのみで購入するから」

PlayStationのボスは価格に関するニュースはないと言うが,プラットフォームホルダーは 「価値観を正すこと」に注力しているという。

 ソニー・インタラクティブエンタテインメントの Jim Ryan社長兼最高経営責任者(CEO)は,PlayStation 5のデジタル専用モデルが,通常のディスクベースのモデルと並んで発売される理由を明らかにした。

  Ryan氏は,11日のショーケースの最後に,Marvel's Spider-ManやHorizon Zero Dawnの続編を含む,今後発売予定のPS5用ゲーム26タイトルを紹介した(関連英文記事)。

 BBCのインタビューに応じたRyan氏は次のように述べている(参考URL)。「最近では,多くの消費者がデジタル(ダウンロード)のみで購入しています。我々は,我々が一般的に試みていることを行い,選択肢を提供しようと考えました」

 Microsoftは,Xbox One Sで独自のすべてのデジタル版をリリースしたとき, それは標準モデルよりも顕著に低い価格設定だった(関連英文記事)。

 PS5の場合もそうなるのかと聞かれたRyan氏は,次のように答えている。「今日は価格については何も聞くつもりはありません」

 報道によると,この家庭用ゲーム機は1台あたり450ドルの生産コストがかかる可能性があるため(関連記事),消費者向けの価格帯は高くなる可能性が高いようだ。昨日,あるアナリストは,PS5とXbox Series Xの両方が500ドルで販売される可能性があると示唆した(関連記事)。

 COVID-19のパンデミックが世界経済に与える影響や,今後の不況への懸念を考えると,BBCはRyan氏に,2020年は新しいゲーム機をリリースするのに良い時期なのかどうかを尋ねた。

 「従来の常識と歴史は,我々のビジネスが不況に強いビジネスの1つであることを示しています」と氏は語る。「しかし,今回のことで,価値の方程式を正しいものにすることに焦点を当てる必要性がより鮮明になると思います。そして,私は価格ではなく価値を強調します」

 また,米国での人種差別に対する抗議活動が続いていることや,その後のPS5の発表が遅れていることを受けて(関連英文記事),発表会で示された内容はいずれも変更されていないことを強調した。

 最後にRyan氏は,新しいゲーム機の発表と同様に,そのデザインについてコメントした。

 PlayStationのボスは,同社のゲーム機はほとんどの家庭のリビングエリアに設置されていることが多いため,「ほとんどのリビングエリアを飾るようなデザインを提供するのは良いことだと感じました」とコメントしている。

 11日には発売日の発表はなかったが,先月Ryan氏に話を聞いたところ,PS5は今年のクリスマスに発売されると断言していた(関連記事)。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら