HTC,新型コロナウイルスのリスクを避け,カンファレンスをVRで開催することを発表

HTC,新型コロナウイルスのリスクを避け,カンファレンスをVRで開催することを発表
今年のViveエコシステムカンファレンスには「クローンルーム」があるので,出席者数に制限はない。


 HTCは,新型コロナウイルス(COVID-19)の拡散を防ぐために,今後の開発者会議をバーチャルリアリティに切り替えることを発表した。

 この変更はHTC中国のAlvin Wang Graylin社長によって発表され(参考URL),3月19日に予定されているイベントの4回めの会議は,教育と企業トレーニング用VRプラットフォームEngage(参考URL)で開催されると述べた。ヘッドセットを持っている人は誰でもプラットフォームをインストールしてサインインして会議を見ることができる(※HTC製品だけでなくRift,Windows MR,INDEXなど各種PC接続型VRヘッドセットに対応している)。

 「ゼロカーボン,ゼロトラベル,フェイスマスクは必要ありません」とGraylin氏は書いている。

 氏はあとで,Engageは「部屋のクローンを作成する」能力を持っていると付け加えた(参考URL)。

 これらの計画が基調講演にしか適用されないのか,それともすべてのセッションに適用されるのかは明らかではないが,Graylin氏は,イベント全体が「空間的に記録される」と述べており,これは開発者はあとから6自由度VRでセッションを再視聴できることを意味する。

 このニュースは,COVID-19の蔓延に起因するイベントのキャンセルの波に続く流れだ。注目すべき例としては,GDC 2020(関連英文記事)とMobile World Conference(関連英文記事)が含まれる。

 NVIDIA(関連英文記事)やFacebook(関連英文記事)を含むいくつかの企業は,会議をオンラインのみのイベントに切り替えると発表したが,HTCは視聴者に出席感を与えるためにVRで会議を提供する最初の会社となるようだ。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら