PlayStationはE3 2020に参加しない

代わりに,同社は「世界中の何百もの消費者イベント」に参加するという。

 PlayStationは2年連続でE3をパスする。

 同社はGamesIndustry.bizに,このイベントのビジョンが今年の計画に合っているとは感じないと語った。代わりに,数百の消費者イベントに参加して,PS4およびPS5向けの今後のゲームを紹介するという。

 「徹底的な評価をして,SIEはE3 2020に参加しないことを決定しました」と,Sony Interactive Entertainmentの広報担当者は述べている。「我々は組織としてのESAに大きな敬意を払っていますが,E3 2020のビジョンが今年焦点を当てるのに適切であるとは感じていません」

 「世界中の数百の消費者イベントに参加することにより,2020年のグローバルイベント戦略を構築します。ファンがPlayStationファミリーの一員であると感じ,お気に入りのコンテンツをプレイできるようにすることに焦点を当てています。 我々はPS4で登場するタイトルの素晴らしいラインナップを予定しており,PlayStation 5の発売に合わせて,ファンとの1年のお祝いを心から楽しみにしています」

 1995年に最初のE3に参加し,米国での発売を発表して以来,PlayStationは初代のときからE3で次世代ゲーム機の詳細を発表してきた。E3 2013での同社の成功は,PS4へのビルドアップにおける重要な瞬間と見なされ,その結果,ソニーはXboxから市場のリーダーシップを取り戻している。

 しかし,ESA主催者であるESAは,ショーのあり方をめぐって分裂したメンバー全員を満足させるために苦労している。EAやソニーなどの一部のパブリッシャは,E3がゲームのファンの祝祭になることを望んでいるが,ほかのパブリッシャは,むしろイベントが業界中心の出来事であり続けるほうがよいと考えている。

 ESAは,いくつかの消費者要素をE3に導入することで両方のグループを満足させようとしたが,成功は限定的だった。

更新:ESAは,ソニーがE3 2020をスキップすることに関して次の声明を発表した。

 「E3は,ビデオゲーム業界を祝うシグネチャーイベントであり,世界中の何十億人もの人々が愛するエンターテイメントを再定義する人々,ブランド,イノベーションを紹介します。E3 2020は,新しい体験,パートナー,展示スペース,新しいアクティベーションそしてプログラムに満ちたエキサイティングな高エネルギーなショウになるでしょう。これらは新旧すべての参加者を楽しませます。我々の新しい活動に対する出展者の関心は,E3が世界中のファンとつながる重要な機会だという展望だと見なしてブランドへの関心を集めることです」

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら