PlayStationの収益は17%減少するもソニーの財務は安定

PS4は世代が終わりに近づき,売り上げは伸び悩んでいる。にもかかわらず,史上2番めに売れた家庭用ゲーム機となった。

 ソニーは,プレイステーション事業の「大幅な減少」を報告する最新の四半期決算を発表した。

 ゲーム&ネットワークサービス部門の売上高は,2019年9月30日に終了した3か月間(19年度第2四半期)に957億円(8億7850万ドル)または前年比17%減の4544億円(41.7億ドル)だった。営業利益は,256億円(235百万米ドル)または28%減の650億円(596.7百万米ドル)となっている。

 この減少は,ソフトウェアとハードウェアの両方の売上が減少したことに起因するが,ソニーは,PlayStation Plusの登録者売上の増加に注目している。このサービスの第2四半期末の加入者数は3690万人だった(前年同期の3430万人,前四半期の3620万人から増加)。

 3か月間に,ソニーは280万台のPlayStation 4を出荷した。これは,第1四半期に出荷された320万台,2018年度第2四半期の390万台から減少している。そのため,プラットフォームホルダーは,会計年度のPS4売上予測を1500万台から1350万台に減少している。

 良いニュースとしては,PS4が世界中で1億280万台を出荷したことが報告された。これは,1億249万台を達成したオリジナルのPlayStationを上回っている。PS2の1億5500万台には届かないが,これはPS4が今や史上2番めに売れた家庭用ゲーム機になったことを意味している。

 第2四半期の出荷台数は6130万台で,昨年報告された7510万台から減少したが,前四半期から4290万台増加している。

 PlayStation事業とSonyのElectronic Products&Solutions(EP&S)セグメントの「大幅な減少」は,同社の事業全体に影響を与えたものの,損害は最小限だった。

 売上高と営業収益は,前年比で3%減の2兆1200億円(1946億ドル)であり,営業利益は実際に16%増加して2790億円(25.6億ドル)だ。

 会計年度前半の売上高と営業収益はわずか2%減の4兆8000億円(375億ドル),営業利益は17%増の5099億円(46.8億ドル)となった。

 上半期のG&NSの業績は,売上高が1103億円(10.1億ドル)または10.8%減少して9119億円(837億ドル)になり,営業利益は353億円(3億2,400万ドル)または20.2%減少して1388億円( 12億7000万)だ。

 ソニーは19年度の予測を修正し,7月の予想から2000億円(18.4億米ドル)または2%の予想売上高と営業収入を削減した。同社は現在,年間8.4兆円(771億ドル)を見込んでいる。

 これは,G&NS,EP&S,およびピクチャセグメントの売上が予想を下回ったためだが,音楽およびイメージングおよびセンシングソリューションセグメントの売上は予想を上回った。

 PlayStation事業の通期の売上予測も2000億円(18億4000万ドル)減の2兆円(183億6000万ドル)となっている。現在のところ,営業利益は400億円(3,672億ドル)減の2400億円(22億ドル)と予想されている。

 世代が終わりに近づくことで予想されるPS4売上の減少は,確かにその要因であるが,「ファーストパーティタイトルの発売日変更の影響」もあるという。
 もちろん,これは The Last Of Us 2の遅延を指すが(関連英文記事),Ghost of Tsushimaも影響を受ける可能性があると報告されている。

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