Tencent,中国での全タイトルにプレイヤーIDチェックを施行か

Tencentは政府のゲーム依存への懸念を和らげるため「Healthy gaming」システムを2019年に「王者栄耀」以外にも拡大する。

 Tencentは警察の記録に照らして全プレイヤーの身元確認を2019年に開始する。

 この「Healthy gaming」システムは「王者栄耀」で9月に導入されたものだが(関連英文記事),それはより広範なイニシアティブのためのテストであったことが明らかになっている。Reutersによれば(参考URL),Tencentの公式WeChatアカウントは,このシステムが同社で人気の高い別の9タイトルにも適用され,来年には全タイトルに対して行われると発表したという。

 このシステムは警察の記録に照らしたIDチェックと1日のゲームプレイ時間の厳密な制限が含まれている。12歳未満の子供は1日1時間,12歳以上の子供は1日2時間が許容されている。この基準は,1年以上前に発表された中国政府による若年者のゲーム中毒への懸念に配慮したものだ(関連英文記事)。

 これは中国でのゲーム業界全体を蝕むより広範な問題の一部にすぎない。政府は新しい承認システムの設計と実装のために新規ゲームへのライセンス許可を停止しており(関連英文記事),完成するまでにさらに6か月はかかると見込まれている。これは同時にゲーム内課金の承認をも阻害しており,ゲーム企業の集金能力を低下させている。

 これはとくにTencentに打撃を与えていることが分かっている。同社は今年だけで28%の株価下落を起こしていた。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら