中国市場の成長が政府のライセンス発行停止で鈍化

2018年前半の中国市場成長率は前年の30%の成長に対して。5%に鈍化。

 中国政府は2018年3月からゲームのラインセンスを発行していない。世界最大のゲーム市場はここ10年間で初めて1桁台の成長率となった。

 それでも2018年上半期で150億ドル(約1兆6555億円)の売り上げを記録しているとはいえ,成長率は30%の成長を記録していた前年同期比で5%に落ち込んでいる。

 この数字は北京を拠点とした調査会社CNGの中国の公的ゲーム協会GPCの好意によりもたらされたものである。

 報告書によると,モバイルゲームはいまだこの地域の収益の大部分を占めているものの,前年同期比での成長率は50%から13%に下落している。中国で報告された5億2700万人のゲーマーのうち4億5800万人がモバイルを使っているにもかかわらずだ。

 South China Morning Postによると,上海でのChinaJoyの期間中,業界関係者は,これは市場の飽和が一因であることを示しているのではないかと議論したという(参考URL)。

中国市場の成長が政府のライセンス発行停止で鈍化

 それ以外に,中国政府機関の解体の一環としてかつてのラジオ映画テレビ総局(SARFT)に代わって最近新設されたラジオテレビ総局(SART)によるゲームライセンスの発行が不足していることも挙げられている。

 「すでに何千もの承認が延期されたゲームライセンス申請があります」と上海を拠点としたOrient SecuritiesのアナリストGao Baowen氏はSouth China Morning Postに語っている。

 「毎月の承認数が700から800タイトルであることから判断すると,現存する申請の承認には2から3か月かかります」
 「これは夏休み中の製品不足を意味しており,業界の成長を妨げます」

 この減速はTencentとNetEaseにはいかなる意味でも現れていない。後者は第2四半期の前年比で21.7%の増加を記録している(関連英文記事)。

 しかしながら,両社がこの四半期にリリースした大作ゲーム,TencentのMU AwakeningとNetEaseのIdentity Vのライセンスは少なくともローンチの6か月前に発行されている。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら