Valve,法的警告に従いオランダでCS:GOとDOTA2のアイテムトレードを禁止

「我々はいまだ(オランダ賭博局による)法的決定を理解ないし納得できません」とValveは語った。

 Valveは沸騰するLoot Box議論の真っ只中で,オランダ賭博局による圧力に屈した。

 政府機関からの警告に従い,ValveはオランダでのDOTA 2とCounter-Strike: Global Offensiveでのアイテム売買とSteam Marketplaceでのやり取りを停止した。

 今週上記のゲームにオランダのプレイヤーがログインした場合,この決定について説明したValveからのメッセージが表示される。

 ゲーム局は5月にValveとコンタクトを取り, CS:GOとDOTA 2がともにDutch Better Gaming Act(オランダ賭博改善法)に違反するLoot Boxを含んでおり,6月20日までに問題を解決しなければならないと述べていた。

 「我々はいまだ(オランダ賭博局による)法的決定を理解できませんし,納得していません。我々はCS:GOとDOTA 2についてたくさん説明してきました」とValveは語る。

 「その間,我々は(オランダ賭博局)から,我々が6月20日までに対策を実装しないとValveを起訴すると脅されていました。ですので,現時点で我々が取れる現実的な代案は,オランダのユーザーに対してCO:GOとDOTA 2のアイテムの売買とSteam Marketplaceでのやり取りを禁止することだけでした」

 「ご不便をかけて申しわけありません。我々はもっと(オランダ賭博局と)交戦して,不便さのない解決策を見つけられるように彼らが法的要求を改善してくれることを願っています」

 オランダ賭博局が4つのゲームを賭博法違反だと決定したとき,すべての当事者に対して8週間以内にLoot Boxの問題点を変更しないと法的制裁に直面すると通達が行われました。
 オランダ賭博局はベルギー賭博委員会とともにLoot Boxが賭博を構成すると規定したが,オランダの決定は以下のように厳格に定義されている。「Loot Boxから得たゲーム内アイテムが譲渡可能であるばあい,Loot Boxは法に反する。Loot Boxから得たゲーム内アイテムが譲渡可能でない場合,Loot Boxは法に反しない」

 しかしながら,ベルギーの判断はより広範囲にわたる。そしてLoot Boxの中身が販売ないし譲渡可能かどうかというオプションは重要な要素とみなされていない。代わりに,少なくとも一人のプレイヤーにとって掛け金が勝ち負けにつながるようなゲームは賭博を構成するとしている。プレイヤーに帰属する価値とアイテムの希少性を主な原因とする定義だ。

 オランダの決定と異なり,ベルギー賭博委員会は法令準拠に期限を設けていない。GamesIndustry.bizとの会話で,ベルギー賭博委員会のディレクターであるPeter Naessens氏は「我々は捜査報告の草稿を書くためにあらゆる準備措置を講じる予定です。しかし,それは明日というわけではありません。法務大臣に説明するために一定の時間が必要ですが,無期限というわけでもありません」と語っている。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら