ソニーと任天堂,FTCの警告に従い保証ポリシーを更新

両社の顧客はサードパーティの製品とサービスを自由に使えるようになった。

 ソニーと任天堂の両社は保証ポリシーの更新を行った。これは先月FTCが30日の猶予と共に両社に行っていた警告に従ったものだ。

 警告に当たって(関連記事),ソニー,任天堂(Microsoft,Hyundai,HTC,ASUSと並んで)は,顧客が特定のサービスや物品を購入しなければならないことを意味する保証規定で法律に違反していた。たとえば,ある人が誤動作の出るゲーム機を製造業者に送る代わりに地元のサービスに修理に出した場合に保証が切れるようなことは法律違反となる。よくあるのは「剥がすと保証は失われます」とするシールだ。サードパーティがサービスを提供した場合のソニーも含まれる。

 法令に従うため,ソニーは2つの点で保証規定(参考URL)を改訂した(参考URL)。まず,保証の除外を含むものだ。変更前には,ソニーのゲーム機ではサードパーティの周辺機器を使ったり保証シールが破損ないし削除された場合には保証がなくなっていた。現在では,サードパーティの周辺機器が具体的に製品にダメージを与えた場合に保証されなくなる,もしくは製品が開けられたことないしソニーに認定されていない業者のサービスでダメージを負った場合に保証が適用されなくなる。シールが破損していたり剥がれていてもダメージに無関係な場合は保証は無効にならない。

 第2の変更点は,保証されたゲーム機に提供している修理や再保証の際の無料返送のポリシーを明確にしたものだ。以前は,そういうサービスが存在するにもかかわらず保証ポリシーに文言として反映されていなかった。

 USGamerが入手した声明で任天堂はその製品の「高品質」であり,顧客の期待を超えるものであることを強調していた(参考URL)。

 「我々は常にコミットメントの実現に向けてサポートポリシーの見直しと改善を行っています」と同社は語る。「その一環として,我々は,任天堂はユーザーもしくはその他の不正行為によって引き起こされていない欠陥に対する保証サービスを提供していることを明確にした保証のテキストに改訂しました」

 過去の任天堂による文言では任天堂製品が「任天堂によって販売ないしライセンスされていない」製品(ライセンスされていないゲーム強化ないしコピーデバイス,アダプタ,ソフトウェア,電源を含むがそれに限定されてない)と共に使われたときに保証が無効になっていた。

 我々はMicrosoftに接触しコメントを求めている。

※米国法に対応した措置のためか,少なくとも記事掲載時点で日本での保証規定は更新されていないので注意

アフターサービス規定/保証規定 - PlayStation 4

Nintendo Switch 修理サービス規程/保証規程


※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら