ソニーの特許はPlayStation MoveのVR向け再設計を示唆している

新たなモーションコントローラはフィンガートラッキング技術によるアナログスティックを持っている。

 新しい特許出願はPlayStationが同社のモーション検出デバイスであるMoveコントローラの刷新作業にあることを示している。

 この出願はVR Focusに発見された(参考URL)。これはPlayStation VRを想定して作成されたものであり,間違いなくゲーム機でのVR用標準コントローラとしての新たなMove構想の確立を願ったものであるとしている。

※出願内容を確認すると,握ったときに径が変化する触感再現のスティック技術とVRヘッドセットからのin-side-outな方式でコントローラの位置を捕捉する技術,5本の指の動きを捕捉する技術などが含まれている。指のトラッキングでは別途指輪などを付ける可能性もある
ソニーの特許はPlayStation MoveのVR向け再設計を示唆している

 今月初めに提出されたある特許は,新デバイスそのものを示していた。元からあったトリガーに天面のボタンが追加されたアナログスティックだ。ハンドストラップは底の部分から側面に移動している。
 昨年公開された2番めの特許はフィンガートラッキング技術 ― ValveのKnuclesプロトタイプとは違った(関連英文記事) ― の存在を示している。ソニー版は,HMDからトラッキングされるものであり,これはPSVRの新モデルの存在とそれがトラッキング用のカメラを備えていることを示唆している。したがって,PSVRとPS4カメラの間で発生する可能性のある問題が解決される。

 昨年,我々はソニーが,PSVRによる新たな需要に合わせてPlayStation Moveを増産していることをレポートした(関連英文記事)。これは間違いなく,Oculus RiftとHTC Viveのようなモーションコントローラの成功に刺激されたものだろう。

 もともとのMoveは2010年に登場し,VR以前の環境でWiiのライバルとして設計されたものだった。再設計はモーションコントローラのためだといってもいいだろう。ソニーは昨年末にPlayStation VRヘッドセットそのものも刷新している(関連英文記事)。

 PSVRは最初の12か月間に200万台以上を販売し,VRプラットフォームでは主導的位置にある。ソニーはそこに留まらない。同社は2018年中に130本ほどのPSVR用ゲームが発売されるだろうと予測している。PSVR用ゲームは合計280本程度になる予定だ(関連英文記事)。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら