ソニー「Vitaはまだ死んでいない。PSVRは今年中に需要に追いつく」

ソニー・インタラクティブエンタテインメント アメリカのプレジデント兼CEOであるShawn Layden氏は,PSVRが100万台以上販売されたことも正式に発表した。

 現時点でのNintendo Switchの人気とともに,プレイヤーの中にはPlayStation Vitaは不幸なことに,超ハイエンドな携帯機として時代を先取りしすぎていたと感じている人もいる。ソニーの携帯機は著しい進展を見せるのに苦戦している。ローンチから2011年の末までに400万台が販売されたが,ソニー・インタラクティブエンタテインメント アメリカのプレジデント兼CEOであるShawn Layden氏は,現時点ではほとんどアジア市場のためのものであるという認識であるとはいえ,そのシステムを信じている。

 「Vitaはまだ存続能力のあるプラットフォームです」とLayden氏はThe Verge誌に語っている。「主に日本とアジア市場でですが。我々はいまだに日本でこのプラットフォームのためにゲームを作るデベロッパを抱えています。しかし,それはヨーロッパやアメリカの峠を越えてはきませんでした。それがなぜかを正確に知ることは困難です。しかし,それは我々に開発が続けられるほど十分な数の聴衆を集めませんでした」
 
 Vitaは,任天堂の携帯機が歴史的になったという点ではメインストリームの携帯機になっていないのかもしれない。しかし,Vitaはインディーズコミュニティの隙間に転進していった。実際,2013年にはソニーはPlayStation Storeでインディーズ用のカテゴリを作り,Vitaでインディーズを強調する路線を取っている。またもやVitaは時代を先取りしていたのかもしれない。それから我々は任天堂やXboxの両方が彼らの代表的なプラットフォームで同様にインディーズに焦点を当てるのを見てきた。

 PlayStationプラットフォームのもう一つのニッチ分野では,ソニーは本日PlayStation VRヘッドセットが100万台以上を販売したと正式に発表した。同社が2月時点ですでに91万5000台を販売していたと発表されていたので,これは驚くようなことではない。しかし,PS4のインストールベースが約6000万であることを考えてか,Layden氏はThe Vergeにこうコメントしている。「まだ100万台です」

 これはソニーがPSVRタイトルの"第2波"がまもなくやってくると予想していることを意味している。我々は先月のFarpointの発売を見ており,来週のE3では間違いなく途中でもっとたくさんのPSVRタイトルについて聞くことになるだろう。「新しいゲーム機や新プラットフォームが登場するときには,ローンチ日に向けてたくさんの活動があります」とLayden氏は語った。「そして,そこから次のタイトルのローンチまでは避けがたい空白期間ができます。我々は今まさにそれを目にしているのでしょう。Farpointがそれをリードしています。我々は多くのほかのタイトルについてE3で語る予定です」

 ソニーは525万本のソフトがPlayStation VRで売れており,PSVRの持ち主の1プレイセッションは平均25分になることに言及していた。

 PSVRの需要が高まっているが,ソニーは2017年度中に供給が需要に追いつくと確信している。Layden氏は「我々は現在より限度なく市場に供給をしていきます。どこにいってもVRを見つけるのに切羽詰ってくるクリスマスあたりを目標にして,プロモーション活動をやり直します。なぜなら,人々が手に入らないと分かっているのに,プラットフォームのプロモーションをしたくないからです。もうこれ以上不幸な顧客は作りたくありません」とコメントしている。

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