グリーが出資するMake Schoolが初のVR開発者専門講座を開講

 2016年6月3日,グリーは同社が出資するMake School(米国サンフランシスコ)で,初めてのVR(仮想現実)開発講座「Make School VR Track」を開講することを発表した。Make SchoolはiOS用アプリ開発者のための講座を中心としていた養成所だが,今回はサマースクールのカリキュラムの一つとしてGear VR用のVRアプリを8週間で完成させることを目指す講座を新設している。
 グリーでは,VR開発のためのスタジオを設けるなどVRアプリ開発にも力を入れており,Make School VR Trackの技術的な支援も行うという。


Make School「Make School VR Track」公式サイト(英文)


グリーが資本業務提携するMake Schoolが初のVR開発者専門講座を開講
〜 サンフランシスコにて約2ヶ月でVRゲームを開発できる技術の習得を目指す 〜

グリー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長兼社長:田中良和、以下「グリー」)が資本業務提携する米国のMake School(本社:米国 サンフランシスコ、CEO:Jeremy Rossmann)は、北米市場でも盛り上がりを見せるVR(バーチャルリアリティ)の開発者専門講座「Make School VR Track」を6月20日に開講することをお知らせします。なお、北米市場においてVRに特化したメディアであり、Co-workingスペースを提供するUpload VRが共同で主催します。

Make Schoolは、北米市場で盛り上がるVR市場において、良質なコンテンツの開発には優秀なエンジニアの育成、供給が重要であると考え、従来のApp開発コースやGame開発コースに加えて、今回初めてVR開発の専門講座「Make School VR Track」を開講します。本講座では開発ツールとしてUnityを使用し、Oculus Rift 、HTC Vive、GearVR向けのゲーム開発を通じて、約2ヶ月間でVRゲームの開発技術の習得を目指します。募集人数は30名で、6月20日から8月12日の8週間でVRゲームを完成させ、8月13日に開かれるDemo Dayで成果を発表します。
Demo DayではVR関連企業や投資家に対して自分のコンテンツを発表する機会が提供され、評価をしてもらえるとともに、現地企業や開発者とのネットワーキングなどができます。

グリーは、Make Schoolの本講座の開講の主旨に賛同し、北米中心にVRスタートアップ企業を支援するGVR Fund運営会社のGREE VR Capital, LLC. CEO 筒井鉄平がメンターとして参画してさまざまな支援をしていきます。
具体的な支援策は以下の通りです。

1. 出資の検討:クラスの中で優秀な人材やチームがいればGVR Fundの出資先として検討する
2. 就労先の紹介:GVR Fundが出資する企業を紹介し、VR市場に優秀な人材を供給する
3. 講師の派遣:GVR Fund出資企業や有力なVRスタートアップ企業から講師を派遣する


■「Make School VR Track」の概要
講座名称: Make School VR Track
期間: 2016年6月20日〜2016年8月12日
2016年8月13日はDemo Day(成果発表会)
募集人数: 30名
受講料: $1万ドル(渡航費、宿泊代などの生活費を除く)
URL: https://www.makeschool.com/summer-academy/vr

注意事項
・全ての授業は英語で行います。
・C++、Java、その他のObject-Oriented languageのいずれかが仕事で使えるレベル
であること。Unityの利用経験は必須ではありません。
講座についての問い合わせ先: hello@makeschool.com (英語のみ対応可)


■グリーのVR事業戦略
グリーはVRを次世代のプラットフォームと位置付け、積極的に市場の拡大に取り組んでいます。2015年11月に「GREE VR Studio」を、2016年5月にはフジテレビと業務提携しVRコンテンツ創出プロジェクト「FxG VR WORKS」を立ち上げるなど、自社開発によるノウハウの蓄積を積極的に行っています。また、2016年4月には北米VRスタートアップを中心に投資するファンド「GVR Fund」を組成し、北米での投資事業を開始しました。さらに、2016年5月10日に市場振興を目的とした「Japan VR
Summit」を東京で開催しています。

グリーは、今後急拡大が期待されるVR市場において、VR体験機会の創出と市場全体の発展に貢献していきます。