Google,VRプラットフォーム「Daydream」を発表

VRはモバイルになることで,誰にでも親しめるものになる。

 本日(北米時間2016年5月18日),GoogleはGoogle I/Oカンファレンスで「Google Daydream」によるバーチャルリアリティ戦略を発表した。Daydreamはスマートフォンを装備するヘッドセットとコントローラ,そしてアプリから構成される。

 DaydreamプラットフォームはAndroidスマートフォン上で動作する。GoogleのVR部門副社長であるClay Bavor氏は,そのレイテンシについては20ms以下であることを約束した。

 「VRはモバイルになることで,誰にでも親しめるものになる」と氏は語る。

Google Daydream公式サイト


 Google自身がヘッドセットを製造するわけではないが,リファレンスデザインの実機を製造予定の企業に提供する予定だ。モーションコントローラとして設計されているDaydreamのコントローラも同様に利用可能になるという。


 「Android製造業者の皆さん集まってください。我々は次世代の携帯電話とそれを使ったVRビューア&コントローラに取り組んでいます。それは非常にイマーシブで快適であり,直感的に使えるものになっています。あなたのお気に入りのアプリやゲームもDaydream上で登場することでしょう。それにはGoogleのYouTubeやSheetView,PlayMovies,Google Photos,そしてPlayStoreも含まれます。さらに多くのものがこの秋に登場するでしょう」とGoogleの発表の中で語っている。

 開発者はすでに実機に触れており,芯プラットフォームでどんなものを作る計画があるのかを語ってくれた。

「Daydreamの潜在力と利用しやすさ,現在のモバイルVRヘッドセット市場などを鑑みると,モバイルはヘッドセット市場でNo.1のVRプラットフォームになり,メインストリームとなる可能性が高いと言えます」と,Resolution Games CEO Tommy Palm氏は語る。

「Googleの新しいVRヘッドセットに参加できてとても興奮しています。我々はVRに関するビジョンを共有しており,メインストリームへと拡大するVR市場と将来的なVRのさらなる基準作りに協力していけると期待しています」

 nDreamsもまたすでにDaydream用に2つのゲームを開発中だと発表し,NetEaseはVRファンタジーアクションRPG「Twilight Pioneers」をこのプラットフォームで開発中だと述べている。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら