Tencent,中国のライセンス凍結によりマーケティング予算カットを実行

同社のゲーム部門は支出を制限し,未認証タイトルから予算を引き上げる。

 中国の終わりの見えないゲーム認証凍結によって,Tencentは利益低下に対して苦闘を続けている。嵐を乗り切るため,中国ゲーム界の巨人は,認証プロセスを通過していないゲームの予算カットを実行する。

 Bloombergは(参考URL),Tencentが数日前にマーケティング部門の重役に対して,予算縮小を書簡で伝えたとしている。そこでは「苦難のときを一緒に耐えられるように」キャッシュフローに気をつけ,支出を抑えるように要請しているという。実際,これはたとえば,まだ承認を通っていないゲームは,使っていないマーケティング予算をほかの部署で使えるようにTencentに返す必要があるということを意味している。

 これらの未承認ゲームは,Tencentの予算トラブルの大多数を引き起こしている。明らかに子供の禁止を懸念したと思われる政府による,中国でのゲーム認証の発行停止のため(関連英文記事),中国では4月からほとんどいかなるゲームもリリースを許されていない。最近まで,Tencentのような特別な会社には「Green Channel」という抜け穴で承認の可能性があったが,それも閉じられている(関連英文記事)。

 凍結の結果として,中国のゲーム市場はかなり減速しており,海外にも影響を出し始めている(関連英文記事)。とくにTencentは苦戦しており,10月初め時点の市場価値は1900万ドル(約21兆6400億円)の損失となり,その他の技術動向や収益源に焦点を当てた大規模なリストラを行っている(関連英文記事)。

 凍結がいつ解除されるのかは分からないが,何人かのアナリストは2019年3月までは続く可能性があるとしている(関連英文記事)。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら