Atari,2種類の暗号通貨を公開

Atari TokenとPongの発表後,株価は52%跳ね上がった。これらの暗号通貨は賭博ビジネスにも使えるものだという。

 Atariはレトロゲームブランドで知られるかもしれない。しかし,最新の技術トレンドに夢中になっているようだ。Bloombergのレポートにあるように(参考URL),同社は独自の暗号通貨の計画を発表したAtari Tokenと呼ばれるものと,それに続くPongと呼ばれる別のものの2種類だ。

 「ブロックチェーンテクノロジーは我々の環境で非常に重要な位置を占めつつ,とくに現在のビデオゲーム業界とオンライン決済で経済エコシステムの変革(大変革でないにしても)のバランスを取っています」とAtariのChairman兼CEOのFrederic Chesnais氏は語る。「我々の目的は,アセットとAtariブランドの価値を最大化するために,限られたキャッシュリスクの中で戦略的ポジションを確保することです」

 Atari Tokenは,Infinity Networksとの契約の一環として開発されているブロックチェーンベースのデジタルメディアプラットフォームに使われる。契約の一環として,AtariはInfinity Networksの株式の15%を保持している。その代わり長期にわたってAtariブランドの使用許可を出している。Atariによると,これはブランドへのライセンスと最小限のキャッシュ支払いに対して会社の持分を交換するものであり,追加取引を狙ったものだという。

 他社のブロックチェーン事業と同様,Atariは暗号通貨を賭博ビジネスに組み込む道を模索している。同社はすでに,PongやAsteroidsなどのAtariブランドを使ったスロットマシンシリーズを展開するPariplayと提携している。年内に両社は,プレイヤーが不換通貨(※普通の通貨)かさまざまな暗号通貨を使って賭けができる新しいカジノプラットフォームの立ち上げを予定している。Atariは第2の暗号通貨Pongも投入しようとしている。これは主に賭博サイトで使用するためのものだという。

 このニュースは投資家の間でよく広まったようだ。Atariの株は暗号通貨計画を発表した日には0.52ドルで取引されていたが今では52%上昇し,1週間ちょっと経った執筆時点で0.79ドルになっている。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら