ハワイ州,Loot Boxに対して画期的法案を提出

州議会議員は米国の半数以上の州が同様な条項を検討していると主張している

 ハワイ州は米国で初めてビデオゲームのLoot Boxに対する法令を公式に提出した州となった。

 先月,ワシントン州の民主党上院議員Kevin Ranker氏はゲームのシステムが賭博を構成するかどうかを判定することを目的とした法案を提出した(関連記事)。

 しかしながら,提出されたハワイ州の法案はさらに先を行っていた。4つの法案は明確にLoot Boxをターゲットとしたものであり,複数の分野にわたって包括的な立法を提案するものだったのだ。

 「これらの搾取的メカニズムは……賭博と同じ心理的,中毒的,財政的リスクを示しうるものです」と最近の国際保険機構による「ゲーム障害」を疾病に分類しようとする考えを引用した条文を読み上げた(関連記事)。

 この法案では,Star Wars Battlefront IIを「スター・ウォーズをテーマにしたオンラインカジノ」と表現した民主党の州代表Chris Lee氏が陣頭指揮を執っている(関連英文記事)。

 「私はこれまでの人生でずっとゲームをして育ってきました」とLee氏はHawaii Tribune Herald紙に語っている(参考URL)。「私は業界の進化を直接見てきました。新しいものを創造するところから,収益最大化のために人々,とくに子供を搾取し始めるものまで」

 広範な反響を形成しようとほかの州や国々と共同で作業しているLee氏によると,米国の半数以上の州がなんらかのLoot Box法案を考慮しているという。

 「市場の反応が十分にあれば,業界はそれに対応して慣行を変更する必要が出てくるでしょう」と氏は語った。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら