Microsoft,UWPゲーム開発者向けにアンチチートツールを提供

TruePlayは,スタジオに一般的なゲームへのアタックの監視やオプトアウトしたプレイヤーを特定のモードから締め出す機能を支援することを目的としている。

 デベロッパは,Universal Windows Platform用に開発したPCゲームでチート行為を防ぐための追加ツールを自由に使えるようになった。

 Windows 10 Fall Creators Updateの一部として,MicrosoftはTruePlayと呼ばれる新システムを導入した。これはゲームを「プロテクトされたプロセス」で走らせ,一般的なチート行為やアタックを防ぎ,起こりうるいかなる操作に対してでもプレイヤーの行動をモニタリングできる。
 重要なのは,これがゲーム全体に影響を与えるようなシステムではないということだ。Windows Dev Center にあるTruePlayの公式ページでは,これは「体験を『起動時にブロックする』」タイプのツールではなく,実際には利用者がオプトインして使うものだと明記されている。

 デベロッパは,オプトアウトしたプレイヤーに対してゲームのどの部分にアクセス可能にするかを決定できる。たとえば,シングルプレイヤーモードは誰でも完全にアクセスできるが,マルチプレイに参加したいという場合にはTruePlayを有効化する必要があるといった具合だ。

 ユーザーがプレイしている部分をモニタリングする機能を持っているため,アンチチート警告を発生させるかどうかを決め,デベロッパにゲームのセッションログとTruePlayのデータログを突き合わせてIDを調べることができるようにする。

 TruePlayの使い方の詳細についてはWindows Dev Centerで確認できる。

 TruePlayが収集するデータはチート行為の疑いがあると警告を発することができる。そして,システムは,プレイヤーがチートをしている可能性が高いと決定したときのみデベロッパに通知する。これは消費者のプライバシー保護の一環だ。

 不正行為を取り締まろうという取り組みが増えているにもかかわらず,チート行為はPCゲームデベロッパにとって古くからの問題であった。PUBGでスマッシュヒットを飛ばしたデバロッパ,Brendan Greene氏は最近,彼のチームが過去7か月間で15万アカウント以上を削除したととツイートしている(関連英文記事)。振り返れば,7月には1日で4万人のSteamユーザーがさまざまなチート行為によってBANされている(関連英文記事)。

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