NPD:バイオハザード7は米国のソフトウェア支出を14%向上させた

業界全体の売り上げはハードウェア支出の減退のため4%下落している。

 NPD Groupは,2017年1月のパッケージおよびダウンロード販売をあわせた売り上げデータを発表した。それによると,全体の売り上げは4%下落して6億1100万ドルとなっている。実は,米国でのソフトウェア支出は14%伸び,3億1250万ドルに達している(主にカプコンのバイオハザード7によるもの)。しかし,その増分は減少し続けているハードウェア支出で相殺されている。ハードウェア支出は19%下落して1億2700万ドルとなっている。周辺機器の支出も同様に17%下落して1億5500万ドルとなっている。

 1月での最大の勝者は明らかにバイオハザード7だった。「市場に出てわずか5日間でバイオハザード7は1月の売り上げトップに躍り出ました。カプコンが前回月間売り上げトップになったのは,2009年3月のバイオハザード5のときでした」とNPDアナリストのSam Naji氏は綴っている。その他の売り上げ月間上位タイトルも昨年1月のタイトルと比べて善戦している。「月間トップ5のゲームでの支出は2016年1月の上位5タイトルのものより17%高くなっています」とNaji氏は語る。

 NPDはまたパブリッシャにとって安定した収益ドライバとなるカタログ販売を区別し始めている。「今月,我々はカタログ販売の集計を始めました。これには発売から6か月経った製品(発売から7か月以上)を含むものです。Take-Two Interactiveは2017年1月でNo.1のパブリッシャですが,2016年のカタログセールスでもトップでした」とNaji氏は説明した。NPDははっきり言っていないものの,GTA VがTake-Twoで最大のカタログセールスドライバであることは明白だろう。

 ハードウェアについて見ると,販売ペースは低下しているにも関わらず,ソニーのPlayStationビジネスはコンシューマゲーム市場を支配しつつある。「PlayStation 4は2017年1月に台数ベースで最も売れたハードウェアです。これは4か月連続であり,新型PlayStation 4 500GBのUncharted 4: A Thief's Endバンドル版は台数ベースで最も売れたハードウェアになります」とNaji氏は語った。興味深いことに,NES Classic Edition(ミニファミコン)はホリデーシーズン中も勢いを持続しており,これは月間売り上げ第3位のハードウェアだとNPDは指摘している。

 NPDによる1月の売り上げチャートは以下のようになる。


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