Tim Sweeney氏,GDCのLifetime Achievement Awardを受賞することに

Epic Games創設者は第1世代のUnreal Engineで業界に大きなインパクトを与えていた。

 Game Developers Conference 2017の主催者は本日(※英時間2017年12月20日),3月1日18:30に開催される第17回Annual GDC AwardsでTim Sweeney氏にLifetime Achievement Awardを授賞する予定であることを発表した。Sweeney氏は現在Epic GamesのCEOを務めているが,1991年にシェアウェアゲームパブリッシャEpic MegaGamesを立ち上げたこととユーザーの手によるマップが爆発的に広まった「ZZT」の制作で知られている。Epic MegaGamesは1990年代にPCベースのシェアウェアとして,「Jazz Jackrabbit」「Epic Pinball」そして「Tyrian」をリリースした。
 最も重要なのは,1998年にSweeney氏がゲーム「Unreal」と第1世代のゲームエンジンを開発し,Unreal Engineのビジネスを始めたことだろう。
 Unreal Engineは現在では4回のメジャーな更新を行い,「BioShock」シリーズや「Tom Clancy's Splinter Cell」「Assassin's Creed」「Batman: Arkham」シリーズなどなど,多くのPCそしてコンシューマ機用のAAAタイトルを生み出してきた。

 とくに,Sweeney氏はオープンな開発環境の提唱者としても広く知られており,MicrosoftのUniversal Windows Platformに対する課題を出したり(関連英文記事),さらに最近ではOculusのVRマーケットに対するアプローチに意見し,Facebookの子会社として運営されることはVR開発の「悪例」ともいえるAppleと似たやり方だと批判したりしていた(関連英文記事)。これらの理由からGamesIndustry.bizではSweeney氏を自社の「People of the Year list in 2016」に選出している。
「我々はSwwny氏に賛同する。彼のやり方は,ゲーム業界の重鎮が業界改善でよくやるような元パートナーと争うやり方とは異なる」と我々は昨年12月に記していた(関連英文記事)。

※本記事はGamesIndustry.bizとのライセンス契約のもとで翻訳されています(元記事はこちら