任天堂第2四半期決算発表,Pokemon GO好調も円高に泣く

 任天堂は,2017年3月期第2四半期の決算を発表した。2016年4月1日から9月30日までの6か月間の業績は,売上高1368億円(前年比33%マイナス),営業損失59億4700万円,四半期純利益は382億9900万円となった。
 プラットフォームの切り替え前でもあり,ハードウェアの減速などはほぼ予定通りのものだったようだが,予想外の円高による為替差損として399億円が計上されている。連結子会社のポケモンに関連したものを主とする営業外収益が120億円に達しているものの,それを入れても大きな営業赤字となっている。
 純利益ベースでは前年同期比で234%の伸びを示しているのは,シアトルマリナーズの株式の一部を売却したことによる627億円の特別利益があったためだ。

任天堂第2四半期決算発表,Pokemon GO好調も円高に泣く

 Pokemon GOはリリースから90日間で6億ドル(625億円)の売り上げを記録しており(関連英文記事),ポケモンへ支払われるライセンス料も多額のものとなったようだ。また,Pokemon GOに牽引される形で既存のポケモン製品が売り上げを伸ばしているため,ハードウェアが低調に終わったのに対して,ソフトウェア売り上げは前年並みの水準を保っている。

 任天堂では,自社のモバイルタイトルとして「Super Mario Run」に続いて,今後「ファイアーエムブレム」「どうぶつの森」関連のゲームを順次配信していくとのことだ。

任天堂IR情報ページ