ソニーは2018年に少なくとも5本のスマホゲームをリリースする

日経新聞は,ソニーが2018年3月までに最初のスマートフォン用タイトルをリリースすると報道した。日本およびアジア諸国に向けたものとなる模様だ。

 任天堂が証明したように,もはやスマートフォン用ゲームのリリースを無視するのは難しいことになった。報道によると,任天堂が携帯電話で最初マリオとなる「Super Mario Run」でこの年末にモバイル市場の天下を狙っているあいだに,ソニーはPlayStationブランドのゲームで2018年にモバイル市場にてこ入れを行うという。日経新聞によると,ソニーは2018年3月に予定された日本とアジアでのローンチに,「5本かそれ以上」のスマートフォン向けゲームを用意しているという。日経の記事ではいつモバイルタイトルが西欧でリリースされるのかには言及していない。しかし,うまくいけばおそらくそう遠くない時期にPlayStationブランドのゲームを西欧のモバイル端末でも目にすることになるだろう。
 ソニーでモバイルへの関心が高まったのはこれが初めてのことではないという。思えば,3月にはPlayStation IPをスマートフォンに移植するための新しい子会社ForwardWorksを設立している(※会社設立日は4月1日)。ソニーは過去にもPlayStation Mobileで成長を続けるモバイルシーンに投資したこともある。しかし,PlayStation Mobileの部隊は1年以上前に解散している。
 ソニーをはじめとした企業がPokemon GOのとてつもない成功に影響されているのは明らかだ。ソニーのCEOである平井一夫氏はPokemon GOを「ゲームチェンジャー」と呼んでいる。Nianticが開発したゲームのせいで,ソニーはゲームにARやロケーションベースの仕組みをもっと組み込むことに可能性を見出している。1か月前には「(Pokemon GOが)文字通り,人の動きを変えてしまったという事実に強い関心を持っています」と語っている。

 平井氏は,ソニーは「(モバイルに)アグレッシブに行く」「コンシューマゲーム機ベースのビジネスから大きくシフトする」としている。ソニーがどのIPをスマートフォン向けに持ってくるかは不明なものの,日経はモバイルタイトルが対応するコンソール製品とリンクしてくることを示唆しているので,そのうち最新作とレガシーIPがミックスした状態を目にすることになるかもしれない。期待しよう。

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