CRIとセガ,セガのグラフィックスミドルウェア「アクロアーツ」移管で合意

 2016年6月22日,CRI・ミドルウェアとセガゲームスは,セガゲームスが開発していたグラフィックス用ミドルウェア「アクロアーツ」の事業をCRI・ミドルウェアに移管することで合意した。
 アクロアーツは,セガが10年以上かけて開発・運用していたゲーム用ミドルウェア&ツールで,インタラクティブなシーン制作を,シーンをフローチャートでつないでいくだけででき,プランナーやデザイナーにも使いやすいツールになっているという。
 CRIでは,アクロアーツを同社のミドルウェア群「CRIWARE」に統合し,音声・映像などと合わせて使えるようにしていくという。

CRIとセガゲームス、
グラフィックスミドルウェア「アクロアーツ」の事業移管で合意
CRIWARE で音声・映像・グラフィックス技術をトータルにサポート

 株式会社CRI・ミドルウェア(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:押見正雄、以下CRI)と株式会社セガゲームス(本社:東京都品川区、代表取締役社長 CEO:里見 治紀、以下セガゲームス)は、セガゲームスが開発した 2D/3D グラフィックスミドルウェア「アクロアーツ」の事業を、CRIに移管することで合意いたしました。
 「アクロアーツ」は 2D/3D グラフィックスで多彩な表現を実現する技術です。CRIは、「アクロアーツ」をCRIのミドルウェア製品群「CRIWARE(シーアールアイウェア) 」に取り入れ、従来の音声・映像技術に加えて、新たにグラフィックス技術に対応してまいります。これにより、 CRIWARE で、コンテンツ制作に必要な環境をトータルにサポートすることが可能になります。


■「アクロアーツ」とは
「アクロアーツ」は、セガゲームスが長年のゲーム開発で培った高度な制作技術をベースにした、 2D/3Dグラフィックスミドルウェアです。デザインツールとランタイムエンジン(実行プログラム)の両方を備えており、デザインツールでは、通常プログラミングが必要な 3D グラフィックスを用いた動きを伴う UI やコンテンツを、プログラマの手を介さずに、企画者やデザイナー自身が思い描いた通りに制作することが可能です。ランタイムは、スマートフォンやゲーム機はもとより、家電等の各種組込み機器まで幅広いプラットフォームに対応しており、制作した UI やコンテンツが実機上でスムーズに動作します。

「アクロアーツ」の特長:
● 開発期間を大幅に削減できるデザインツール
インタラクティブな UI 画面や演出、シーン(画面表示)の制作・チェック・修正のすべてをデザインツール上で実現します。
● 様々なデバイスで動作する軽量なランタイムエンジン
ランタイムエンジン(実行プログラム)は幅広いプラットフォームに対応し、低負荷なプログラムを実現します。実機上での即時プレビューにも対応しています。
● 動作環境に柔軟に対応可能なプラグイン機能
組込み機器などのお客様の個別要件に合わせて、柔軟にカスタマイズ可能な仕組みを備えています。

「アクロアーツ」の適用範囲:
メニュー等のインタラクティブ GUI、エフェクト、実映像への重畳画像、コンテンツなどの制作

「アクロアーツ」の適用分野:
・ゲーム:スマートフォンゲーム、家庭用ゲーム、アーケードゲームなど
・映像機器:カラオケ、遊技機など
・家電等の組込み機器:テレビ、ビデオ、複合機、カメラなど
・デジタルサイネージ:モニター、サイネージ機器など
「アクロアーツ」製品ページ:

http://info.acroarts.com/

※「アクロアーツ」は、株式会社セガゲームスの登録商標です。
※CRI・ミドルウェア、CRI・ミドルウェアロゴ、 「CRIWARE」 、 「ADX」 、 「Sofdec」は、日本およびその他の国における株式会社CRI・ミドルウェアの商標または登録商標です。
※その他、文中に記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。