Apple,ゲームでのサブスクリプション販売を開放か

App Storeは,すべてのアプリに対してオプションを提供しようとしている。サブスクリプションのレベニューシェアでは,開発者は1年後に分け前が増えるのだ。

 AppleはiOS開発者にもう一つのビジネスモデルを開放しようとしている。Appleのワールドワイドマーケティング部門上級副社長であるPhil Schiller氏は,The Verge誌に,iPhoneのメーカーはこの秋に,すべてのアプリに対してサブスクリプション販売のオプションを投入すると語っている(関連URL)。

 現状では,特定のアプリ(SpotifyやNetflix)にだけ許されているアプリ内でのサブスクリプションの販売だが,今後の変更ではゲームを含むすべてのカテゴリのアプリでこのオプションが開放されるという。さらにAppleはアプリのサブスクリプションに対するレベニューシェアについても調整を進めている。サブスクリプションの初年度については,これまでのアプリと同様に,Appleは30%の収入を受け取る。しかし,顧客がもう1年サブスクリプションを継続した場合は15%に軽減されるのである。

 Schiller氏はApp Storeで起きるほかの変更点についても示唆している。まず,iOS版のApp Storeでは検索結果に対して広告バナーが表示されるようになる。そのうえで,Schiller氏は新規アプリの審査がスピードアップされるとしている。アプリの半数は24時間以内に審査され,90%は48時間以内に評価が完了するという。

 無料体験版とアプリの有料アップデートについて問うと,Schiller氏はあらゆることについて検討していると答えた。
「私たちは,なにがユーザーにとってよい体験になるかを評価しています。そしてそれを基準に選択を行います」とSchiller氏は語っている。

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