AMDが,2016年以降の“3つのデザイン”でコンシューマ新機種を勝ち取る

 AMDのコンシューマゲーム機向けの準カスタムチップビジネスは,3件で15億ドルもの収益を上げると予想されている。

 AMDは,2016年度後半期から収益が上がり始める準カスタム(チップ)ビジネスによる,“3つのデザインでの勝利”を投資家に対して表明した。これにより,1つもしくはそれ以上の新しいコンシューマ機が年内にも発売されるだろうという噂に,さらに信憑性を加えている。

 現在,Xbox One,PlayStation 4,そしてWii Uのすべてが何かしらのAMDテクノロジーを擁している。Wii Uが同社のGPUを利用していることは忘れてはならない。AMDのCEOであるLisa T. Su氏は,これらの製品を管轄する部門による“3つの勝利”をほのめかし,同社の投資家への報告において,2016年度後半から3〜4年間で15億ドルもの生涯利益を期待させると語った。

 「この“デザインの勝利”に加えて,我々には現行のコンシューマ機ビジネスがあります。それらを集計した場合,今年の後半には新しいビジネスが始動することに期待できるのです。しかし,それと同時にトラディショナルなゲーム機のビジネスも,時期的に好調な時期を迎えると想定できるのです。ですから,準カスタムチップは相対的に,非常に良好な1年になるはずです」とSu氏は話したのである。

 Su氏はまた,すべてのデザインが2016年中に始動するのではないとも付け加えており,これは少なくとも1つの新製品が2017年以降に生産され始めることを示唆している。AMDの投資家たちは,Su氏に対して“3つの新しいデザイン”の目的について何度も問いただしたが,Su氏はその詳細を公表することはなかった。

 「まだ,我々は,これらの“勝利”について,一言も公言したことはありません」というSu氏は,「これは,我々の顧客がローンチの用意ができるまでは,我々から話すべきことではないのですから」と続けた。

 AMDのこうした説明は,まだ正式に公表されたことはないものの,年内にはリリースされるのではないかという大方の予想(関連英文記事)があるNintendo NXについての噂に合致する点がある。よりパワフルになるというPlayStation 4の最新版の噂(関連英文記事)も先月浮上してきたばかりだし,その渦中にリークされたとされるシステム仕様(関連記事)にはAMDのテクノロジーについての記載もあった。

 今のところ,新しいXbox Oneについての特別な噂はないものの,Phil Spencer氏は同社のSpring Showcaseイベント(関連英文記事)においてXbox Oneの新しいローンチをほのめめかしており,「同じ世代における新しいハードウェア能力」について語ったことがある。

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